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白足袋幻夜

窓辺に置いた机に向かい




ただ徒に原稿用紙を埋めていた





梢に新月がかかる



震とした深夜の空気




枯葉を踏む音がする





「こんな時間に はて 誰か知らん・・」






窓覆いを少しだけ捲り



星明かりの外を眺めた





裸になった欅の下で立ち止まった足音



女であろう



だが姿は朦として見えない





ただ



白足袋だけが目に焼き付いた






嗚咽か哄笑か



消え入るような声が



枝先を震わせ



やがて



宙に吸い込まれていった






空けたその日



木枯らしが吹いた



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非公開コメント

1. 夜陰に乗じて

白足袋だけ見えるというのが、あだっぽいですね。
闇に浮かぶものが雪白だとすれば
よりいっそう艶気を感じさせるなあと。

2. 夜陰に乗じて 裏木戸からどうも

>茨木童子さん

白足袋は

私にとって

大人の女性

そのものなのです


まだ「もんめ」が通用していた頃の
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