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宙すまし

こつこつ



小さく窓をたたく音がする




カーテンを開くと



麦藁帽子をかぶった男が笑ってる





「夜分すいませんが 納屋の梯子を貸してもらえませんか?」



「いいですけど 何に使うんですか?」





しばらく黙っている男



「説明すると長くなりそうなんで ご一緒に」





新月の夜だったから



思ったより道は暗かった





男は梯子を肩から下ろすと月の先っぽに引っ掛け



するすると登り始め一番上に着くと



腰にぶら下げた袋から何か取り出し夜空に放り投げた





「時々 こうして 足してやらないと 星がいなくなってしまうから」








新しい星たちは小刻みに揺れて



その周りに波紋を作り出し



大きな湖のほとりに立っているような気がした



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1. 無題

メルヘンチック。

想像しちゃった。

2. 星たちの産声

不思議で綺麗で、ちょっぴりユーモラス。
情景が頭に浮かんでわくわくします。
波紋を魚と間違えて白鷺が飛んできたらいいなあ。
なんだかアタゴオルを読みたくなりました。

3. してください

>それから、ひめこさん

梯子

ありがとうございました



元 案山子より

4. 星たちの産声は小さいけどね

>茨木童子さん

新月の

か細い光を受けた翼が

一瞬目の端をかすめたら


少しだけ大きい声が聞こえるでしょう
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