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昼顔

ほとんど流れがないから



澱んだ水は



黒に近い緑色






小さな橋の欄簡に腰掛けて




汗を拭き空を仰いだ





「お兄さん 上がっていかないかい?」



声がした方を見ると



襦袢の胸をはだけた女が



団扇で招くようにしながら微笑んだ





2階の窓に吊るされた風鈴は音を立てていない





「ああ。。。。



 いや これを落とした人を探してるだけで。。。」





袂から出した簪を見せながら



もう一度汗を拭いた





「んん この辺りで拾ったのかい?」



「いえ もっと下流の方でした」





「あたしのだって言ったら



 上がってきてくれるかい?」







にっこり笑った女の顔が




葭簀に蔓を伸ばした花に見えて




私はただ肯いた





しばらくして風鈴の音が聞こえだした
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1. 夏は夏でも

昭和の夏だわあ。
あだっぽい姐さん(色白)が目に浮かびます。
文章の色香にくらくら&リアルの暑さにくらくら。

2. 無題


五郎の筆おろしの巻だな(笑


この色男め!





3. 無題

そんで、持って行ってあげたんや。。。

4. 夏は夏でも 白の開襟シャツ

>茨木童子さん

照りつける陽の光の中

簪と風鈴と女の顔


色を感じて頂ければ幸いです

5. 細字専用

>響(きょう)さん

こめつぶに

般若心経書けるくらい



なにしろ

色男ですから

6. 落とし主

>それから、ひめこさん

今も分からないから

ずっと

持ったまんまです
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